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EPC 2 賃貸視点と売買視点



現在、賃貸物件でEnergy Efficient Ratingが"F"以下(具体的にはFとG)の物件の貸し出しが禁止されています。2025年からこのレートが"C"に引き上げられます。物件を借りる側から見てみると省電力の冷蔵庫、洗濯機、照明、壁、窓、屋根などに断熱材が入っている物件(電気代、ガス代のかからない物件)に入ることが出来ると考えられます。

物件を持つ大家から見てみると冷蔵庫、洗濯機、照明の買い替えや壁や屋根裏に断熱材を入れる工事が必要となります。レートを現在の下限ギリギリのEからCへ引き上げる工事をしなければなりませんがこれは数千ポンドから3万ポンドの工事金額が予想されています(物件の大きさにもよって金額が異なります)。そのため大家たちは家賃を引き上げることでかかった工事費を回収しようとします。結局政府が机上で考えたプランを実行することにより数年後には物件を借りる側にとって金額的なハードルが上がってしまうこととなります。


さて売買だとどうでしょう。現在のところ売買についてはEnergy Efficient Ratingの下限はありません。自らが住むことを目的の物件購入であれば何も問題は無いのですが、賃貸することを目的とした購入となると話は変わります。今までだと古い家を購入し簡単な改装をして貸し出そうと言う投資家がたくさんいました。しかし、前述したように賃貸物件として貸出するには大きな改装工事が必要となります。例えば60万ポンドで2ベッドルームフラットを購入し、EPCのレートを上げるために1万-2万ポンドの工事が必要なため62万ポンドの物件を購入するのと同じです。

このため買い手は売り手に対し値段交渉をしてくるでしょうし、しかし最近のUK大手の不動産会社の予想ではこの先数年間は不動産価格が上昇すると言われていますので売り手が値下げ交渉にどのくらい応じるかは不明です。


この先賃貸物件の家賃は上がり続けるのは間違いないでしょう。


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