top of page
検索
  • 執筆者の写真Administrator

Queen's Speachの一部について

今日のQueen’s Speechによると賃貸契約にあるSection 21 eviction廃止し大家の権利を弱めようするための規制作りを始めるようです。

Section 21は大家がテナントに一方的に契約解除を求めることが出来るものです。テナントが家賃を滞納したり、夜中に騒音を発生したり、ペット不可物件でペットを飼っていたりすればテナントの契約義務違反として大家がテナントへ対し契約解除を求めることが出来ます。これは普通に考えて納得できるものでしょう。この国にはもう一つ大家の権利があって、大家は理由無しにテナントを追い出せるというもので、今日のSpeechではこれを廃止してテナントを守りましょうと言うものでした。


これだけ聞くと、そんなこと当たり前と思うかもしれませんがSection 21があるので投資家たちが物件を購入し賃貸物件としてマーケットへ流れていると言った一面も多大にあります。投資家たちは物件を買い、時期を見計らってその物件を売却し利益を得ます。この時期は1年かもしれないし20年かもしれません。その売りの時期までは賃貸物件としている訳ですが物件売却の際にテナントが住んでいたのでは物件の案内もしにくいし、案内の際に部屋がきれいではない可能性もあります。買い手からするとその物件に住みたくともすぐには住めない可能性が高くまた、テナントがそのまま住み続ける可能性もあります。そのため物件売却の前にはテナントさんに退去していただき、室内をきれいにして“売りやすい物件”にするのが一般的で売主がその際に使えるのがSection21 です。


このSection21 が使えなくなると言うことは投資家にとっては大きなデメリットです。このデメリットを承知しながらの物件購入する投資家の数は減少するでしょう。これが賃貸物件不足に繋がり、そして賃貸料が上昇と続いていきます。


Section21 を廃止しましょうと訴えている団体がありそこにMPたちが同調し今日のSpeechでも話題となっていますが、後に何が起こりえるかを考えてからの廃止でないと英国のEU離脱と同じような結果になってしまうでしょう。

閲覧数:46回0件のコメント

最新記事

すべて表示

2024年3月時点での家賃

2023年3月と2024年3月の家賃を比べると6%を上回る家賃の上昇が起こったようです。また、COVIDのためロックダウンに突入した2020年3月から比べると28%の家賃上昇が起こっています。 2024年3月のイングランドの家賃の平均は£1160。一番家賃の安い地域はNorth East(ニューカッスルあたり)で£851。ロンドンは異様に高く£1954。 (リファレンス会社調べ)

2024年のYMSビザ

ご存知の方も多いかと思いますが英国へのYMSビザでの入国人数が大幅に増加しました。 今までだと年間1500人だったのが、2024年1月31日から年間6000人となりました。しかも年に2階行われていた抽選は廃止され、申し込み順です。 英国に来れる人数は多くなったのでこれはめでたいのですが、渡英されてからのフラット、お部屋探しは今以上に厳しいものになります。ここ数年物件不足と賃貸物件の値上げりが続いて

充電式バッテリーの問題

表題だけを見ると家とかフラットに関係ないと思われる方も多いでしょう。 家の中を見渡すと充電式のリチウムバッテリーに囲まれて暮らしていることがわかります。携帯電話、イヤホン、ラップトップコンピューター、電動自転車のバッテリー、スクーター(日本だとキックボード)のバッテリー、電子タバコのバッテリーなどがリチウムバッテリーです。 大手保険会社のまとめによると英国人の9人に1人はバッテリーによる火災やバッ

bottom of page