top of page
検索

EPC (Energy Performance Certificate)

執筆者の写真: AdministratorAdministrator

EPCとはEnergy Performance Certificateの頭文字です。すべての賃貸物件(部屋貸し、ルームレットを除く)での賃貸契約の際に必要な書類となります。

まずこれは物件の大家が用意するもので、大家または不動産会社が物件を紹介する際にアプリカントへ見せなければならない書類です。逆に言うとこれがない物件は紹介も案内もできません。不動産会社のWEBを見た際にほとんどの会社が物件ごとにEPCをつけていますがこれはそのためです。


どんな書類かと言うと、その物件がどのくらいエコ(省エネ)かを数値で表したものになります。例えば窓は昔ながらのガラス1枚の窓、二重窓、最新の三重窓。家の中の照明の電球はハロゲン球かLEDか。洗濯機、冷蔵庫は省電力のものかどうか、ボイラーはガスの消費を抑えるものかどうか、壁や天井には断熱材が入っているかどうかなどを採点し、A~Gでランク付けしています。Aはとてもエコ、Gは年中隙間風が入るような昔ながらの物件となります。


これは物件を探している人が家を決める際の指標となるように作られたものですがロンドンでは慢性的な物件不足のためEPCを気にする人はいません、というより比べるほどの物件数がないようです。

例えば郊外(大都市以外)で物件探しをする際に候補の物件がいくつかあり、EPCを見て最終決定をするような際には有効になる書類です。

想像できるようにレーティングがAやBの物件であれば年間の電気代、ガス代は安くなります。


また最近A~Gのランクにもさらに規制が設けられ、ランクがFの物件は貸し出しができなくなりました。

では長年Fランクの物件に住んでいた場合はどうかと言うと大家がランクを上げるための何かをしなくてはならないこととなっています。

例えば古いボイラーを新しいものに変更する、家のヒーターが電気のパネルヒーターだったものを電気のストーレッジヒーターへ変更したり、ボイラーを使うセントラルヒーティングへ変更したりとなります。


このEPCが発行されるとこの証書は10年間有効となります。大家は10年毎にEPCのアセスメントをしなければなりません。失効するとその物件は貸し出しができなくなります。

 
 
 

最新記事

すべて表示

EPCレーティング

2030年までに賃貸物件のEPCレーティングをCまで引き上げることが決定済ですが、2040年にはこれがBまで引き上げられる可能性が高いようです。 今時点でイングランドとウエールズの賃貸物件の6割はレーティングがD以下です。...

大家からの契約解除件数の急激増加

イングランドの今年7月から9月におけるSection 21 (no fault eviction) を使った退去が2023年と比べ23%アップしたようです。 Section21とは現在の賃貸契約の中にある大家の権利の一つで、理由の有無を問わず賃貸契約を2か月で解除できるもの...

給料に対する家賃の割合 日本とロンドン

あるレファレンス会社の調べによると、ロンドンでの給料に対する家賃の割合は44.5%ほどだそうです。ロンドン内でもエリアによって異なり、日本人の多く住むバーネットでは53%弱、ハリンゲイでも51%強。 年収が£30,000の人だと月々の手取り額は約£2,000なのでこのうちの...

Comments


Tachibana Property Contact page
DPSのロゴ
  • Instagram
  • Pinterestの社会のアイコン
bottom of page