ASTなどの賃貸契約書の条項には契約更新時の家賃の上昇率が記載されているものが多いようです。例えば契約更新の交渉をしているときのRPI(Retail Price Index)と同率の値上げを行うなどと記載があります。
さて、2022年1月19日に発表されたRPIをご存じでしょうか。なんと7.5%です。これがどんな数字かと言うと2021年1月と2022年1月を比較して物価がどのくらい上昇しているかを表したものです。
物価と言うともう一つ、CPI(Consumer Price Index)がありますが賃貸の契約更新時に用いられるのはRPIです。RPIには不動産価格や住宅ローンの上昇なども含まれているためです。
この記事を書いている時点での最新RPIが7.5%なのですが、今、契約更新だとすると現在の家賃から7.5%上昇することになります。
テナントさんにとってみると、ただでさえ物価の高いロンドンでぎりぎりの家賃を払っているのに家賃上昇なんてとんでもないとなります。大家さんから見てみるとどうでしょう。住宅ローンを支払っている方たちは住宅ローンの上昇(ローンがトラッカーの場合)、家やフラットのメンテナンス費用、フラットであればサービスチャージ(共益費、管理費)の上昇などがあるため家賃上昇がないままだと契約更新前の家賃収入よりも少ない家賃収入(家賃収入の減額)となってしまいます。
大家さん、テナントさんがお互いに歩み寄って問題なく契約更新できると良いですね。
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