せっかくイギリスに来たのですから紅茶でしょうか。
貸家などに置いてあるダイニングテーブルは古いもの(IKEAで売っているようなものではない)が多く、多くがフレンチポリッシュ仕上げがしてあります。一見では木の上にニスが塗ってあるように見えますがそれとは異なり熱や水に弱い性質を持っています。最近の家具などはウレタン塗装されていたり、天板にべニア板やPVCフィルムが貼ってあるため水が染み込むこともなく、ある程度の熱にも耐えてくれますそのため一般の生活には適した家具です。
フレンチポリッシュは天然樹脂をアルコールで溶かしたものを塗り込み、磨き、また塗り込む作業を何度か繰り返すものです。身近なものだとバイオリンの表面にも使われる昔からの塗装です。このような塗装が施された家具はアンティークやそれに近い古い家具が多いのではないでしょうか。
家具付き物件としてその家を借りたのであれば家、家具、設備に対しての日常のメンテナンスがテナントの義務となります。そのためこのような家具の取り扱いにも気を使わなければなりません。
紅茶、コーヒー、緑茶、スープなどを直にフレンチポリッシュ仕上げのテーブルの上に置いてしまうとカップやボールの跡がテーブルにくっきりと残ってしまい拭いても、洗剤を使ってもその跡が消えることはありません。また水などの液体が長時間テーブル上に残ったままでもその跡が付いてしまいます。
温かいものをテーブルの上に置く際にはコースターやマットを敷き、直にテーブルに温かいものを置かないよう注意が必要です。小さなお子様がいらっしゃる家ではテーブル全体をテーブルクロスなどで覆ってしまうのもよいでしょう。
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