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電気ヒーター 1

執筆者の写真: AdministratorAdministrator

イギリスでのヒーティング(暖房)でセントラルヒーティングの次に多いのが電気ヒーターかと思います。電気ヒーターが各部屋や廊下についているタイプの暖房です。

まず、電気ヒーターはセントラルヒーティングではありません。セントラルヒーティングとはガスや電気ボイラーなど1か所で作った熱(お湯)を各部屋へ届け家やフラットを温めるものです。家やフラット内にいくつかの電気ヒーターが壁に取り付けてあってもこれらは個別に熱を作るものですからセントラルヒーティングではありません。

さて、この電気ヒーターですが大きく分けると2種類のヒーターがあります。1つは電気ストーブです。これは日本でもおなじみのスイッチを入れると赤くなってすぐに暖かくなるタイプのものです。ご存じのようにこのタイプのヒーターの消費電力は結構高く1500-3000ワットです。2020年夏の電気代は2000ワットを1時間使い約37ペンス強です。例えばスタジオフラットに2000ワットの電気ヒーターが1つあり、コロナのため在宅勤務で1日15時間ヒーターを使ったとすると単純に約5.6ポンド、1か月在宅勤務が続くと約170ポンド=25500円(1ポンド150円換算)です。もちろん、大抵の電気ヒーターにはサーモスタットが付いているため上記の計算程電気代は上がりませんが、建物の壁、床、天井に断熱材が入っていない、窓が二重窓や三重窓ではない、気密が低い(隙間風が入ってくる)など部屋の温度が十分に上がらない場合にはその分電気ヒーターがONになっている時間が増えるため上記の金額に近くなってくる可能性があります。

もう1つのタイプは同じ電気ヒーターでもストーレッジヒーターと呼ばれるものです。これは電気料金の安い夜間電力を使いヒーター内部に設置されているセラミックなど(煉瓦や陶器のような材質)を温め、日中(電気代が高い時間)にその熱を少しづつ放出するものです。使い始めは蓄熱をした翌日からとなり、放熱してしまえばそれ以上暖かくなることはありません。

このタイプで電気料金は下がるものの暖房時間が短いため、夜間暖房ができないため不都合が多く、そこで作られたのが上記1と2のハイブリッドです。これは安い夜間料金で蓄熱ししかも通常の電気ストーブ的な使い方もできるものですので省電力です。最近のフラットにはこのタイプのものが取り付けられていますが古いフラットではまだまだ上記1や2のヒーターが取り付けられている物件もたくさんあるようです。





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